■活動報告(2019年度)
◆第97回鑑賞会 岡本 拓也(おかもとたくや)ギターリサイタル
日時:2019年4月27日(土) 開場18:00,開演18:30
会場:ヤマハかじまちホール(ヤマハミュージックリテイリング浜松店8階)
◆プログラム
・遙かなるあなたへ(J.K.メルツ)
・シューベルトのセレナーデ(J.K.メルツ)
・無言歌(J.K.メルツ)
・プレリュード,フーガ,アレグロ BWV998(J.S.バッハ)
・主よ人の望みの喜びよ(J.S.バッハ)
・序奏とカプリス(G.レゴンディ)
・2つの川辺の風景(K.カラハン)
・フリアフロリダ(A.バリオス)
・ワルツ第4番 Op.8(A.バリオス)
・5つのブラジル風小品(M.ペレイラ) より
ジュリアナのショーロ
バイヨン カンサド
ピシャイム
・ギターのための12の歌(武満徹) より
イエスタディ
ロンドンデリーの歌
星の世界
・フェリシターヂ(A.C.ジョビン)
アンコール
・ラグリマ(F.タレガ)
・スペインの城 より モンテマヨール(F.M=トローバ)
◆岡本 拓也(おかもと たくや)/ギタリスト プロフィール
千葉県浦安市出身。10歳より浦安市地域連携事業の一環としてギターを始め故平塚康史,篠原正志,ウィーン国立音楽大学にてアルバロ・ピエッリ各氏に師事。2018年11月,同大学ギター演奏科修士課程を満場一致の最優秀成績で修了。歴史的演奏法をインゴマー・ライナー,リュート演奏法をルチアーノ・コンティーニ各氏のもとで学ぶ。2009年 GLC全国学生ギターコンクール,ジュニアギターコンクール,クラシカルギターコンクール全てに於いて最優秀賞受賞。2010年 ヤマハ音楽奨学生,第9回千葉市芸術文化新人賞受賞。日本テレビ「世界まる見え!テレビ特捜部」などにも出演。東京国際ギターコンクール第2位。またニューフィルハーモニーオーケストラ千葉との「アランフェス協奏曲」共演にてソリストを務めている。2011年NHK「首都圏ネットワーク・きらりこの人」に出演。2016年から2017年にかけてオーストリア,ドイツ,チェコでの5つのコンクールいずれにおいても第1位もしくは第2位を受賞する。2018年浜松市文化振興財団主催のアクト・ニューアーティストシリーズに出演し,6月には今日世界最高峰レベルのスペイン・アルハンブラ国際ギターコンクールにて,日本人として初のファイナリスト入りを果たし,第2位を受賞。これまでにウィーン・フォーラム国際ギターフェスティバルをはじめ,オーストリア,ハンガリー,ルーマニアやセルビアの国際ギターフェスティバルに招待されマスタークラスやリサイタルを行う。 ソロや室内楽の他,2015年結成したギター四重奏「タレガ・ギターカルテット」(松田弦・朴葵姫・徳永真一郎・岡本拓也)の一員としても活動範囲を日本全国に広げつつある。
◆特別鑑賞会 20周年記念コンサート(会員3名によるギソロコンサート)
日時:2019年5月18日(土) 開場18:00,開演18:30
会場:ヤマハかじまちホール(ヤマハミュージックリテイリング浜松店8階)
出演:山崎 文郎,北上 明宏,遠藤 和夫
◆プログラム
ーー山崎 文郎ーー
・フラジャイル(E.ペロジーノ)
・ハタカル(E.ペロジーノ) より
戦う人
夢見る人
歩く人
・小川の岸辺により変奏曲 Op.40(F.ソル)
・魔笛の主題による変奏曲 Op.9(F.ソル)
ーー北上 明宏ーー
・皇帝の歌(L.de.ナルバエス)
・プレリュード 第3番,第5番(H.ヴィラ=ロボス)
・タンゴ アン スカイ(R.ディアンス)
・ノルテーニャ(J.G.クレスポ)
・アルハンブラの思い出(F.タレガ)
ーー遠藤 和夫ーー
・ワルツ Op.32-6(F.ソル)
・幻想曲 第2番 より ラルゴ(F.ソル)
・プレリュード 第1番(H.ヴィラ=ロボス)
・マズルカ・ショーロ(H.ヴィラ=ロボス)
・プラテーロと私 より 子守娘(歌)(M.C.テデスコ)
北上 明宏
遠藤 和夫
■第98回鑑賞会 松尾 俊介(まつおしゅんすけ) ギターリサイタル
日時:2019年6月15日(土) 開場18:00,開演18:30
会場:ヤマハかじまちホール(ヤマハミュージックリテイリング浜松店8階)
◆プログラム
・チェロ組曲 第3番 BWV1009(J.S.バッハ)
・無伴奏ヴァイオリン パルティータ 第2番より シャコンヌ(J.S.バッハ)
・大聖堂(A.バリオス)
・悲歌風幻想曲 Op.59(F.ソル)
・ガレガの歌,エストレリータ,ワルツ(M.M.ポンセ)
・椿姫の主題による幻想曲(J.アルカス〜 F.タレガ)
アンコール
・ハンガリー幻想曲 Op.65-1(J.K.メルツ)
・愛の讃歌(M.モノー/R.ディアンス編)
・プレリュード BWV998(J.S.バッハ)
◆松尾 俊介(まつお しゅんすけ)/ギタリスト プロフィール
パリ国立高等音楽院ギター科を審査員満場一致の首席で卒業。2005年,古楽と現代音楽に焦点を当てたファーストアルバム 「ヴァリエ1」をリリースし,トッパンホールにてデビューリサイタルを開催。その後はHAKUJUギターフェスタ,ベオグラード国際ギターアートフェスティバル(セルビア),サラエボの冬(ボスニア・ヘルツェゴビナ),ギター上海2014(中国)などの音楽祭に招かれるほか,NHK-FM名曲リサイタル,NHK-FMリサイタルノヴァ,東京オペラシティB→C,東京・ 春・音楽祭「東博でバッハ」シリーズに出演。これまでに東京交響楽団,兵庫芸術文化センター管弦楽団等のオーケストラと共演し,ソリストとして,室内楽奏者として,邦楽との共演や新作の初演など,国内外で多彩な演奏活動を展開している。2015~2016年に開催されたリサイタルシリーズ「Horizon」では,武満徹没後20周年を記念したリサイタル「武満徹へのオマージュ」がNHK-FM「現代の音楽」で放送されるなど注目を集めた。一般財団法人地域創造公共ホール音楽活性化支援事業登録アーティスト。ギターを渡部延男,福田進一,アルベルト・ポンセ,キャレル・アルムス,オリヴィエ・シャッサンの各氏に,古楽をエリック・ベロック氏に,室内楽をラスロ・ハダディ,上田晴子の各氏に師事。CDは2008年マヌエル・ポンセ作品集「Varie4/Ponce Guitar Works」,2013年には自身がすべての編曲を手がけたバッハのリュート作品を中心とした「ギターが奏でるバッハの世界」,2015年「トリアエラ~ローラン・ディアンス作品集」,2016年「エキノクス~武満徹へのオマージュ」をリリース,いずれもレコード芸術誌特選盤に選ばれる。バッハ作品のほか,シューベルト「冬の旅」など多数の歌曲編曲を手掛け,2019年には史上初のギターによる「白鳥の歌」全曲演奏が予定されている。
■第99回鑑賞会 上野 芽実(うえのめみ) ギターリサイタル
日時:2019年8月31日(土) 開場18:00,開演18:30
会場:ヤマハかじまちホール(ヤマハミュージックリテイリング浜松店8階)
◆プログラム
・プレリュード(J.ダウランド)
・ジョン・スミス卿のアルメイン(J.ダウランド)
・ファンタジー(J.ダウランド)
・フーガ ト短調 BWV1000(J.S.バッハ)
・ロシータ(F.タレガ)
・エンデチャ(F.タレガ)
・オレムス(F.タレガ)
・マリア(F.タレガ)
・アルハンブラの思い出(F.タレガ)
・序奏とロンド Op.2-2(D.アグアド)
・グラン・ソロ Op.14(F..ソル)
・ポーランド組曲より(A.タンスマン)
アントレ
ガイヤルド
クヤヴィアク
テンポ・ディ・ポロネーズ
コウィサンカ第2番
オベレク
・ワルツ第4番(A.バリオス)
・最後のトレモロ(A.バリオス)
・武満徹 編曲「ギターのための12の歌」より
ロンドンデリーの歌 (アイルランド民謡)
星の世界 (C.C.コンヴァース)
・朱色の塔 Op.92-12(I.アルベニス)
アンコール
・武満徹 編曲「ギターのための12の歌」より 早春賦
・36のカプリス Op.20 より 第7番 イ長調
◆上野 芽実(うえの めみ)/ギタリスト プロフィール
フォレストヒルミュージックアカデミー(福岡市)にて学んだ後,2008年よりストラスブール国立音楽院(フランス)にて,ギターをデュオ・メリスのA.ムズラキス氏とS.プリエト氏に,バロック音楽演奏解釈,リュート演奏,通奏低音などを今村泰典氏に師事。これまでに庄内国際ギターフェスティバル,キジアーナ音楽院夏期講習会,コブレンツ国際ギターフェスティバル,ナント国際ギター講習会などに参加。その他,福田進一,藤井眞吾,大萩康司,O.ギリア,R.アウセル,D.ラッセル,J.ペロワ,P.マルケス各氏などのマスタークラスを受講。2006年第52回九州ギター音楽コンクール優勝。2011年にストラスブール国立音楽院の音楽研究資格を最優秀の成績で取得した後,2014年同音楽院スペシャリゼーション課程を最優秀にて修了。2018年CD「アントレ」をフォレストヒルレコーズよりリリース,レコード芸術誌特選盤に選出される。フォレストヒルミュージックアカデミーギター科講師。九州ギター音楽協会公認講師。福岡市在住。
■第100回記念鑑賞会 荘村清志(しょうむらきよし)・鈴木大介(すずきだいすけ) ギターコンサート
日時:2019年11月2日(土) 開場14:30,開演15:00
会場:ヤマハかじまちホール(ヤマハミュージックリテイリング浜松店8階)
◆プログラム
・ラルゴとロンド Op.34-2(F.カルリ) 荘村・鈴木デュオ
・魔笛の主題による変奏曲 op.9(F.ソル) 荘村ソロ
・2つのロンド Op.9(ランツ) 鈴木ソロ
・ピアノソナタ 第11番 K.331より 第1,2楽章(W.A.モーツァルト) 荘村・鈴木デュオ
・ニューシネマパラダイス(E.モリコーネ/鈴木大介 編) 荘村・鈴木デュオ
・椰子の木陰(I.アルベニス) 鈴木ソロ
・アルハンブラの想い出(F.タレガ) 荘村ソロ
・詩的ワルツ集より プレリュード,No.1,3,4,8(E.グラナドス) 荘村・鈴木デュオ
・ゴヤの夢想(coba) 荘村・鈴木デュオ
アンコール
・カヴァティーナ(S.マイヤース) 荘村・鈴木デュオ
◆荘村 清志(しょうむら きよし)/ギタリスト プロフィール
9歳よりギターを始める。1963年に巨匠イエペスに認められ,翌年スペインで師事。69年日本デビュー,71年には北米で28回に及ぶ公演を行い,国際的評価を不動のものにした。74年にはNHK教育テレビ「ギターを弾こう」に講師として出演し,一躍全国にその名と実力が知られることになった。2008年ビルバオ交響楽団の定期演奏会に出演。同団とは《アランフェス協奏曲》を録音,09年にCDをリリース,日本ツアーのソリストとして同行し好評を得た。2015年10月にはイ・ムジチ合奏団と共演,レコーディングを行った。17年から20年にかけてギターの様々な可能性を追求する「荘村清志スペシャル・プロジェクト」(全4回)に取り組んでいる。第1回は17年にさだまさしと,第2回は18年6月(いずれも東京オペラシティコンサートホール)にてcoba,古澤巌,錦織健と共演し,ジャンルの垣根を越えたコラボレーションが話題となった。本年はデビュー50周年に当たり全国各地でリサイタルを行っている。現在,東京音楽大学客員教授。
◆鈴木 大介(すずき だいすけ)/ギタリスト プロフィール
作曲家の武満徹から「今までに聴いたことがないようなギタリスト」と評されて以後,新しい世代の音楽家として常に注目され続けている。マリア・カナルス国際コンクール第3位,アレッサンドリア市国際ギター・コンクール優勝など数々のコンクールで受賞。現代音楽の初演も多く,武満徹作曲「森のなかで」「スペクトラル・カンティクル」の世界初録音を始め,これまで,池辺晋一郎,猿谷紀郎,西村朗,伊左治直,林光ら,多くの作曲家による新作を初演している。アンサンブルとコンチェルトの膨大なレパートリーでの,明晰な解釈力と洗練された技術は,多方面からの評価を確立し,難度の高いプロジェクトにおけるファースト・コール・ギタリストの位置を維持している。美術館でのコンサートも数多く行っており,特に都立現代美術館での「田中一光展」(2003年),国立新美術館での「オルセー美術館展」(2010年),ブリヂストン美術館での「ドビュッシー,音楽と美術展」(2012年)では,展示作品のテーマに即したプログラムをプロデュースし,大きな話題となった。斬新なレパートリーと新鮮な解釈によるアルバム制作はいずれも高い評価を受け,「カタロニア讃歌~鳥の歌/禁じられた遊び~」は2005年度芸術祭優秀賞(レコード部門)を受賞。2007年,2008年にリリースした「キネマ楽園」,「キネマ楽園Ⅱ/夜の太陽」は,ギター・ソロによる映画音楽のカバーで大ヒットとなった。以降今日までに同シリーズを全7作品リリースしている。また2012年には,ピアソラ没後20年となる年に,世界でも例を見ない,多重録音による「タンゴ組曲」を収録した「アディオス・ノニーノ~アストル・ピアソラ作品集」をリリースした。最新CDは,ベルウッドレコードより「Daisuke Suzuki the Best 2019」を2019年1月9日にリリース。第10回出光音楽賞,平成17年度芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。洗足学園音楽大学客員教授。横浜生まれ。
■第101回鑑賞会 徳永 真一郎(とくながしんいちろう) ギターリサイタル
日時:2019年12月7日(土) 開場18:00,開演18:30
会場:ヤマハかじまちホール(ヤマハミュージックリテイリング浜松店8階)
◆プログラム
・エチュード(Op.6-8)(F.ソル)
・エチュード(Op.29-5)(F.ソル)
・悲歌風幻想曲(Op.59)(F.ソル)
・ソナタ(A.ホセ)
アレグロ・モデラート
メヌエット
悲しみのパヴァーナ
終曲
・5つのプレリュード(H.ヴィラ=ロボス)
叙情のメロディ
リオの下町の伊達男の歌
バッハへの讃歌
インディオへの讃歌
社交界への讃歌
・ドビュッシー讃歌(M.de.ファリャ)
・暁の鐘(E.S.デ・ラ・マーサ)
・ペテネーラ(R.S.デ・ラ・マーサ)
・サパテアード(R.S.デ・ラ・マーサ)
アンコール
・タンゴ・アン・スカイ(R.ディアンス)
・アデリータ(F.タレガ)
・マリエッタ(F.タレガ)
・ブラジル民謡組曲より ガヴォット・ショーロ(H.ヴィラ=ロボス)
◆徳永 真一郎(とくなが しんいちろう)/ギタリスト プロフィール
徳島県出まれ。9歳からギターを川竹道夫に学ぶ。2003年,スペインギター音楽コンクールおよび日本ギターコンクール優勝。19歳で渡仏し,ストラスブール音楽院でアレクシス・ムズラキスに,古楽・リュートを今村泰典に師事。その後2011年よりパリ国立高等音楽院でローラン・ディアンスに師事し,2016年に修士課程を満場一致の首席で卒業。パリではジュディカエル・ペロワにも師事した。また,ステファノ・グロンドーナ,ゾーラン・ドゥキッチ,カルロ・マルキオーネのマスタークラスを受講し,キジアーナ音楽院ではオスカー・ギリアのクラスで最優秀ディプロマを取得した。数多くの国際コンクールで優秀な成績を残しており,2018年にはヴェリア国際ギター・コンクール(ギリシャ)のコンチェルト部門で第2位を受賞した。このほか2008年ナクソス国際ギター・コンクール(ギリシャ)第3位,2010年オルシュティン国際ギター・コンクール(ポーランド)第1位およびグランプリ,2016年にはブーローニュ・ビヤンクール現代音楽コンクール(フランス)《Musique du dernier siècle 2016》で審査員特別賞の〈課題曲賞〉を受賞した。2017年,マドリッドのソフィア王妃芸術センターにて,松宮圭太の《ギターとアンサンブルのための小協奏曲》をジョルディ・フランセス指揮アンサンブル・ソニド・エクストレモとの共演で世界初演し,話題を呼んだ。またこれまでに,カレンツァーナ音楽祭(共演 小林真理,メゾソプラノ)や,パリ国際ギター・フェスティバル等の音楽祭にも出演している。2015年,朴葵姫,松田弦,岡本拓也とタレガ・ギターカルテットを結成し,室内楽の可能性も追求している。パリ在学中は,ヤマハ音楽振興会留学奨学生,フランスではタラツィ財団およびADAMI財団奨学生として研鑽を積んだ。2018年7月,マイスターミュージックより近代スペインの作曲家による作品とフランスの作品を集めたデビュー・アルバム『テリュール』をリリース。このアルバムは,平成30年文化庁芸術祭にて優秀賞を受賞する快挙を成し遂げた。
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