浜松ギター鑑賞友の会

Hamamatsu Classical Guitar Fanclub

浜松ギター鑑賞友の会

会長:江崎 秀行

浜松市中央区半田山3-33-12

TEL・FAX:053-433-8917

■活動報告(2015年度)

◆第73回鑑賞会 佐々木 忠

日時:2015年4月16日(土) 開場14:00,開演14:30

会場:ヤマハかじまちホール

 

◆プログラム

・リチェルカーI(F.da.ミラーノ)

・リチェルカー(ラ・コンパニア) (F.da.ミラーノ)

・プレアンべル(H.ノイジドラー)

・あなたの意のままに(H.ノイジドラー)

・ガッセンハウワー(H.ノイジドラー)

・イタリア舞曲(H.ノイジドラー)

・ユダヤの踊り(H.ノイジドラー)

・チェロ組曲 第一番 BWV1007

・遭遇(W.バーチ)(佐々木忠 献呈曲)

・バラード(E.ピュッツ)(佐々木忠 献呈曲)

・入り江のざわめき(I. アルベニス)

・セビリア(I. アルベニス)

・浜辺の歌(成田為三/佐々木忠 編)

・波浮の港(中山晋平/佐々木忠 編)

・松島音頭(山田耕筰/佐々木忠 編)

 

アンコール

・キューバの子守歌(E.グレネ/L.ブローウェル 編)

・ピーヴァ(J.A.ダルツァ)

 

◆佐々木 忠(ささき ただし) プロフィール

 東京生まれ。1966年ザールブリュッケン音楽学校ギター教師,またジークフリート ベーレンドのアシスタントとして渡独。その間ザール ブリュッケン国立放送局でソロ,室内楽,オーケストラとの共演等,放送録音に従事する。1968年パリ国際ギターコンクールに臨み,日本人初の上位入賞。その後N.イエペス,J.トマスのマスタークラスを受講,ケルン音楽大学でリュート科教授M.シェッファーに師事。同音大卒業後ケルンアーヘン音楽大学でリュート科,ギター科の教鞭を執る。1973年に同大学の教授に就任し現在に至る。世界有数の国際コンクール入賞者,トップレベルの演奏家また音楽大学教授を輩出している。現代作曲家からの献呈曲も多い。ヨーロッパの主要国際ギターフェスティバルからの招聘も数多く,国際ギターコンクール審査委員,委員長を歴任,またドイツ,ヴァイカースハイム国際音楽祭を主催している。ソロ,室内楽のLP,CD録音も数多くある。

◆第74回鑑賞会 レオナルド・ブラーボ

日時:2015年6月20日(土) 開場18:00,開演18:30

会場:ヤマハかじまちホール

 

◆プログラム

・景色組曲(C.アギーレ)

 プレリュード ,チャカレラ ,インテルメッツォ,ヴィダーラ, バイヨン

・コンポステラ組曲(F.モンポウ)

 プレリュード,コラール,クーナ,レチタティーボ,カンシオン,ムニェイラ

・エル・チョクロ(A.ヴィショルド)

・首の差で(C.ガルデル)

・想いの届く日(C.ガルデル)

・口笛を吹きながら(ピアナ & カスティージョ)

・アディオス・ノニーノ(A.ピアソラ)

・ブエノスアイレスの四季より ブエノスアイレスの冬(A.ピアソラ)

・2つのウルグアイのカンドンベ(Q.シネーシ)

 ショルグア,澄み切った空

 

 

◆レオナルド・ブラーボ プロフィール

 国立ロサリオ大学芸術学部音楽学科卒業。アベル・カルレバロ,マルロス・ノブレ,パブロ・ベリナティ他多くのマエストロよりギターを学ぶ。ギタリスト,作曲家として数々の賞を受賞。演奏家としてアルゼンチンを始め南米,北米,ヨーロッパでコンサートを行うと同時に,ロサリオ大学で10年以上に渡り教鞭を取る。

 2003年来日,2004年の日本デビューリサイタルを皮切りに国内での活動を開始。国内でソリストとして,またギターや他楽器とのアンサンブルで演奏を行う他,アジアを中心に北米,南米の国々でクラシックギタリスト,南米音楽のスペシャリストとして活動する。2009年,米国マーシャル大学よりジョン・エドワード特別芸術賞を受賞。

◆第75回鑑賞会 木村 モモ

日時:2015年8月1日(土) 開場18:00,開演18:30

会場:ヤマハかじまちホール

 

◆プログラム

・黎明(木村モモ)

・FLOW(木村モモ)

・Introduction(木村モモ)

・プレリュード イ短調(J.S バッハ)

・アストリアス(I.アルベニス)

・夢(F.ソル)

・禁じられた遊び(スペイン民謡)

・戦場のメリークリスマス(坂本龍一)

・シンガポールの朝(木村モモ)

・You’re My Hope(木村モモ)

・Discover(木村モモ)

・プレリュード 第1番(H.ヴィラ=ロボス)

・PRAY(木村モモ)

・オリバーツイスト(木村モモ)

・Fire Dance(木村モモ)

 

◆木村 モモ(きむら もも) プロフィール

 MOMO(ギター)本名 木村モモ。1986年神戸市生まれ。鷹野誠二氏,藤井敬吾氏に師事。2007年大阪音楽大学短期大学部器楽専攻ギター科卒業。2008年同大学器楽専攻器楽 専攻科ギター科修了。第32回日本ギターコンクール大学生の部 第3位(銅賞),第14回山陰ギターコンクール一般部門 優勝。フィンガーピッキングデイ2014 西日本大会最優秀賞受賞,同大会全国大会最優秀賞(グランプリ),オリジナルアレンジ賞2冠受賞。2015年アメリカ・カンザス州で開催される世界大会に日本代表として出場。現在「ブレーメンのおんがく館ミュージックスクール」でアコースティックギター講師を勤める。

 2009年,aunアルバム発売記念ライブ,関西ツアーを行い好評を得る。NHK総合テレビ ジャズライブKOBEに出演。NHK総合 テレビ「この人に聞く」で特集される。FM音楽番組「ギタリストモモ」の音楽制作並びにパーソナリティーを4年間つとめる。CDアルバムを4枚リリース。2014年,単身ニューヨークへ3ヶ月間,音楽武者修行に行く。78日間で100曲を作曲。ニューヨークでソロライヴを開催し,大好評を博す。

◆第76回鑑賞会 荘村 清志

日時:2015年10月31日(土) 開場18:00,開演18:30

会場:ヤマハかじまちホール

 

◆プログラム

・アリアと変奏(G.フレスコバルディ)

・ソナタ ホ長調(M.アルベニス)

・ソナタ ホ短調(D.スカルラッティ)

・魔笛の主題による変奏曲(F.ソル)

・シャコンヌ(J.S.バッハ)

・グラナダ(I.アルベニス)

・入江のざわめき(I.アルベニス)

・アンダルーサ(E.グラナドス)

・スペインセレナーデ(J.マラッツ)

・スペインの城より(F.M.トローバ)

  トゥレガーノ,トリーハ,セゴビアの城

・歌と舞曲第1番(L.ピポー)

 

アンコール

・11月のある日(L.ブローウェル)

・カヴァティーナ(S.マイヤーズ)

・愛のロマンス(作者不詳)

 

◆荘村 清志(しょうむら きよし) プロフィール

 荘村清志は実力,人気ともに日本を代表するギター奏者として近年ますます充実した活動を展開している。2013年12月にはCD「アルハンブラの想い出」をリリース,自身のルーツであるスペイン音楽に光を当て名演を聴かせている。2014年デビュー45周年を記念して,東京にて大友直人指揮東京都交響楽団と協奏曲3曲を演奏した他,各地でリサイタルを行い好評を博した。2008年ビルバオ交響楽団の定期演奏会に出演。「アランフェス協奏曲」を録音2009年にCDをリリース,また同団との日本ツアーを行い好評を博した。2007年にはNHK教育テレビ「趣味悠々」に講師として登場し,改めて日本ギター界の第一人者として強く印象づけた。

 9歳からギターを始める。1963年来日した巨匠ナルシソ・イエペスに認められ,翌年スペインに渡り師事。1967年,68年にはヨーロッパ各地でリサイタルを行い,69年の日本デビュー・リサイタルで,「テクニック,音楽性ともに第一人者」との高い評価を得た。71年には北米各都市で28回にのぼる公演を開き,国際的評価を確実なものにする。74年にはNHK教育テレビ「ギターを弾こう」に講師として出演し,一躍日本全国にその名と実力が知られることになった。

 以後,リサイタルや,日本の主要オーケストラとの共演ほか,1999年マルク・グローウェルス(フルート),2001年グローウェルスとインマ・ゴンザレス(カスタネット)との共演,2004年女優の岸田今日子とのコラボレーションによる「ギターと朗読の庭」のツアーを行い,カステルヌオーヴォ=テデスコの「プラテーロとわたし」をメインにした内容が好評を博すなど,ギターの魅力をさまざまな形で伝えている。2008年には,ミラノ弦楽合奏団の日本ツアーにソリストとして参加,円熟した演奏を聴かせた。

 現代のギター作品を意欲的に取り上げるだけでなく,日本人作曲家に多数の作品を委嘱,初演するなど,ギターのレパートリー拡大にも大きく貢献している。特に武満徹には1974年に「フォリオス」,1993年に「エキノクス」を委嘱,1977年荘村のために編曲された「ギターのための12の歌」を初演・録音,1996年には「森のなかで」を全曲初演している。2005年にはCD《郷愁のショーロ》をリリース,アコーディオンのシュテファン・フッソングをゲストに,猿谷紀郎の委嘱新曲と新アレンジを含む意欲的なアルバムで,東京や大阪で記念コンサートも開催された。

◆第77回鑑賞会 鈴木 尚(フラメンコギター),石塚 隆充(カンテ)

日時:2015年12月19日(土) 開場18:00,開演18:30

会場:ヤマハかじまちホール

 

◆プログラム

・アレグリアス(作者不詳)

・マラゲーニャとベルディアーレス(作者不詳)

・ティエントとタンゴ(作者不詳)

・ソレアレス(作者不詳)

・ロンデーニャ「FUJINO」(鈴木尚)

・石塚隆充の弾き語り

・ルンバ「レバンテ」(鈴木尚)

・ブレリア三部作(鈴木尚・石塚隆充)

   マス・ケ・ナディエ,ベサメ・ムーチョ,ブレリア・デ・ヘレス

 

 

◆鈴木 尚(すずき たかし/ギター) プロフィール

 1984年スペインに留学し,セビージャのマノロ・マリン舞踊学院にてプロデビュー。スペイン国営テレビ,フェスティバル,アルメリアのタブラオや各地の舞台公演に参加。'90年ソロコンサート開催。'89年,'93年,'95年フラメンコの発祥地,スペイン南部のへレス・デ・ラ・フロンテラのペーニャ・フラメンカを中心に,地元アーティストとの交流を通して研究活動をする。'99年オリジナルアルバム「ラ・ダンサ・デル・アルテ」を発表し,新宿エル・フラメンコで発表記念コンサートを行う。'04年セカンドアルバム「船着場」をリリース。'11年東日本大震災チャリティーCDに自作曲「藤野」を提供。'12年トルコのアンカラ・フラメンコフェスティバルに参加。'13年11月サードアルバム「レボサンド」をリリース。'14年~'15年全国各地でCDリリース記念ギターライブを開催。

 

◆石塚 隆充(いしづか たかみつ/カンテ)プロフィール

 日本を代表するカンタオール(フラメンコ歌手)。声楽専攻の傍ら,フラメンコギターを弾きはじめた学生時代にカンテに出逢い,独学で歌いはじめる。1997年日本フラメンコ協会新人公演奨励賞を受賞。1998年に渡西,フラメンコの本場,ヘレス・デ・ラ・フロンテラのサンティアゴ地区にてヒターノ(ジプシー)達から生きたフラメンコを学びながら,現地のタブラオ(フラメンコレストラン),コンサート,映画等に出演。2001年フラメンコギタリスト沖仁とのユニット“Taka y Jin”1stアルバム「バンコ・デ・サンティアゴ」をリリース。スペイン生活8年を経た2006年より,活動拠点を日本に移してソロ活動を展開。2009年1stソロアルバム「レリキア」をTONEからリリース。2010年よりアテネ・ミュージック&アーツにて後進の指導を開始,全国ツアーの折には各地でのワークショップも開催している。2011年スペインのヘレス,マドリード,サンルーカルで,2012年スペインのマラガ,グラナダ,セビージャソロ・ツアーを興行し,現地のフラメンコ愛好家が集う歴史と権威あるペーニャで単独カンテ公演を行った初の外国人となり,多数の現地メディア報道により「日出ずる国のカンタオール」として絶賛される。2013年2ndアルバム「レボルシオン」をリリース。前作に続きフラメンコを軸に「日本語」で歌うことを追求している。2014年にはNHK Eテレ「ムジカ・ピッコリーノ」,「テレビでスペイン語」など,教育番組への出演が続いている。2014年11月に日本初演のグラミー賞受賞・現代オペラ「アイナダマール ~涙の泉~」に出演。スペインを代表する詩人フェデリコ・アルシア・ロルカの死を回想していく作中で,ロルカを殺害する悪役ルイス・アロンソを,オペラ歌手と並び,ソリストとして,「カンテ」のスタイルで演じた。これに先立ち6月に開催されたプレコンサート「魂の詩人ロルカとアンダルシア ~アイナダマールへの道~」では音楽監修と主演の一人を務め,2日間の公演で会場の日生劇場(1300名収容)を満席にした。

◆第78回鑑賞会 鈴木 大介

日時:2016年2月6日(土) 開場18:00,開演18:30

会場:ヤマハかじまちホール

 

◆プログラム

・コーリング・ユー~「バグダット・カフェ」(B.テルソン)

・ニュー・シネマ・パラダイス~「ニュー・シネマ・パラダイス」(E.モリコーネ)

・月の光~「オーシャンズ11」(C.ドビュッシー/F.クレンジャンス 編)

・G線上のアリア~「セブン」(J.S.バッハ/D.ラッセル 編)

・シャコンヌ~「無伴奏シャコンヌ」(J.S.バッハ)

・シャレード(H.マンシーニ)

亡き王女のためのパヴァーヌ~「キングス&クイーン」(M.ラヴェル/R.ディアンス編)

・ばら色の人生~「麗しのサブリナ」(L.グリエルミ)

・ス・ワンダフル~「パリの恋人」(G.ガーシュウィン)

・ビストロ・ファダ~「ミッドナイト・イン・パリ」(S.レンベル)

ラウンド・ミッドナイト~「ラウンド・ミッドナイト」(T.モンク/R.ディアンス編)

・魅惑のワルツ~「昼下がりの情事」(F.D.マルシッチ)

・ビギン・ザ・ビギン~「五線譜のラヴレター」(C.ポーター)

・リベルタンゴ~「フランティック 」(A.ピアソラ)

 

 

◆鈴木 大介(すずき だいすけ) プロフィール

 作曲家の武満徹から「今までに聴いたことがないようなギタリスト」と評されて以後,新しい世代の音楽家として常に注目され続けている。

 マリア・カナルス国際コンクール第3位,アレッサンドリア市国際ギター・コンクール優勝など数々のコンクールで受賞。内外の演奏家からの信頼も厚く,これまでに,クロード・ボリング,マーティン・テイラー,渡辺香津美,荘村清志,ブランドン・ ロス,古部賢一,須川展也,天羽明惠,荒川洋らと共演を重ねている。また,小澤征爾が中心となって行われるサイトウ・キネン・フェスティバル松本には,ゲスト・プレイヤーおよびオーケストラ・メンバーとして,1997年以降頻繁に招かれている。2007年にはジャズギタリストの鬼怒無月とのユニット「The DUO」を結成。各方面から高い評価を得ている。

 現代音楽の初演も多く,武満徹作曲「森のなかで」,「スペクトラル・カンティクル」の世界初録音を始め,これまで池辺晋一郎,猿谷紀郎,西村朗,伊佐治直,林光ら多くの作曲家による新作を初演している。アンサンブルとコンチェルトの膨大なレパートリーでの,明晰な解釈力と洗練された技術は,多方面からの評価を確立し,難度の高いプロジェクトにおけるファースト・コール・ギタリストの位置を維持している。

 美術館でのコンサートも数多く行っており,特に都立現代美術館での「田中一光展」(2003年),国立新美術館での「オルセー美術館展」(2010年),ブリヂストン美術館での「ドビュッシー,音楽と美術展」(2012年)では,展示作品のテーマに即したプログラムをプロデュースし大きな話題となった。斬新なレパートリーと新鮮な解釈によるアルバム制作はいずれも高い評価を受け,「カタロニア讃歌~鳥の歌/禁じられた遊び~」は,2005年度芸術祭優秀賞(レコード部門)を受賞。2006年には武満徹の没後10年を記念し,映画音楽集「夢の引用」をリリース。2007年,2008年にリリースした「キネマ楽園」,「キネマ楽園Ⅱ/夜の太陽」は,ギター・ソロによる映画音楽のカバーで大ヒットとなった。以降2011年までに同シリーズを全4作品リリースしている。2012年ピアソラ没後20年となる年に,世界でも例を見ない,多重録音による「タンゴ組曲」を収録した「アディオス・ノニーノ~アストル・ピアソラ作品集」をリリース。

 第10回出光音楽賞,平成17年度芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。洗足学園音楽大学客員教授。横浜生まれ。ギターを市村員章,福田進一,尾尻雅弘の各氏に,作曲を川上哲夫,中島良史の両氏に師事。ほかに,ザルツブルク・ モーツァルテウム音楽院においてエリオット・フィスク,ホアキン・クレルチの両氏に師事。

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